2012年9月25日火曜日

カメさんたちの健康診断

うちのカメさんたちは、今年も元気に外で暮らしています。
甲羅の具合から推測して、現在12~13歳といったところでしょうか。
特に、心配な点があったわけでもないのですけれど 、カメさん人生初の血液検査を受けました。大人しいカメさんは、首の血管から採血できましたが、やんちゃなカメさんは首を引っ込める力も立派なものなので、足の付け根から採血しました。カメの採血のなにが大変というと、力持ちのカメさんを甲羅に隠れさせまいと引っ張るのが大変です。

 ご存知、カメの血液はちなみに人と同じように赤色をしております。(でも、振り返ってみると、赤い血じゃない生き物から採血なんてしたことがありません。) 2匹とも数値に異常は見られず人の方はよかったね~と言っていましたが、カメさんたちはとんだありがた迷惑といったところでした。
採血量は0.1mlあればかなりいろいろなことが調べられる機械をついに今週導入することになりました。
体が特に小さい動物にとっての採血は1mlでも人で考えれば献血量に値することもあるので、少ない量で出来ることに越したことはありません。
今後、エキゾチック診療にもう少し踏み込んで検査ができるかなあと期待しています。

 前回のブログで書いたコガネグモの追伸ですが、悲しいことに先日の台風で枝と一緒に飛んでいってしまいました。院長は数日クモの巣を探していましたが、いまだ復活の姿をみておりません。いっそ、誰かがあのブログを読んでさらって行ったのなら。。。と言いますが、そんな物好きいようはずもありません。


2012年9月11日火曜日

コガネグモの不思議

病院の横のイチジクの木のそばに、立派なコガネグモの巣がはられています。
院長いわく、こんな立派なコガネグモ久しぶりにみた!!ということです。都会では、稀少になってきているところもあるそうですね。
興味のある方は、となりの木のそばをそっとのぞいてみてくださいね。交尾のあとに雄を食べてしまうという怖いメスの蜘蛛さんです。



クモの巣の不思議を紹介したいと思います。
網目の蜘蛛の糸は紫外線を反射しないために昆虫には見えない仕掛けになっています。
ところが、コガネグモでは左写真の脚右下に少し見えている濃い白い太い糸だけが紫外線を反射して、昆虫たちに見えるようにわざとなっているそうなのです。 
写真では1つですが、脚のようなエックスの形に4箇所太い糸をはることで、虫たちに花と思わせ網にかかってもらう仕組みなのだそうです。

うちのクモさんは、まだ太い糸を一つしか準備していませんが、用途に応じて違う糸を作りわけることができるなんて驚きました。この帯状の白い太い糸を張り巡らせたほうが、ただの網状の巣より1.7倍もエサがかかるそうで、そんな研究もされていることにもびっくりです。
驚きにはまだ続きがあり、現在蜘蛛の糸を使って靴下なんかも作っているようです。紫外線に強いと糸も頑丈なのだそうです。蜘蛛の糸まで注目されて時代も進んでいる?!なあと感心しきりです。

病院が蜘蛛の巣だらけではいけません!と、箒で掃いたいのもやまやまですが、当分はお住まいいただこうと思っています。