2012年9月11日火曜日

コガネグモの不思議

病院の横のイチジクの木のそばに、立派なコガネグモの巣がはられています。
院長いわく、こんな立派なコガネグモ久しぶりにみた!!ということです。都会では、稀少になってきているところもあるそうですね。
興味のある方は、となりの木のそばをそっとのぞいてみてくださいね。交尾のあとに雄を食べてしまうという怖いメスの蜘蛛さんです。



クモの巣の不思議を紹介したいと思います。
網目の蜘蛛の糸は紫外線を反射しないために昆虫には見えない仕掛けになっています。
ところが、コガネグモでは左写真の脚右下に少し見えている濃い白い太い糸だけが紫外線を反射して、昆虫たちに見えるようにわざとなっているそうなのです。 
写真では1つですが、脚のようなエックスの形に4箇所太い糸をはることで、虫たちに花と思わせ網にかかってもらう仕組みなのだそうです。

うちのクモさんは、まだ太い糸を一つしか準備していませんが、用途に応じて違う糸を作りわけることができるなんて驚きました。この帯状の白い太い糸を張り巡らせたほうが、ただの網状の巣より1.7倍もエサがかかるそうで、そんな研究もされていることにもびっくりです。
驚きにはまだ続きがあり、現在蜘蛛の糸を使って靴下なんかも作っているようです。紫外線に強いと糸も頑丈なのだそうです。蜘蛛の糸まで注目されて時代も進んでいる?!なあと感心しきりです。

病院が蜘蛛の巣だらけではいけません!と、箒で掃いたいのもやまやまですが、当分はお住まいいただこうと思っています。