2011年2月28日月曜日

広島夜間救急動物病院に膨らむ期待

昨年の12/15に広島にも、待望の夜間救急動物病院が開院しました。

獣医師会に所属する先生方の何年もの努力でようやく開院にこぎつけたとのことで、広島に帰省した私たちはこれまでの先生方の苦労を知ることもなく夜間病院設立にたちあえることになりました。


飼い主さんのニーズも今では、夜であってもしっかり診断・処置ができることが求められるようになったと思います。
スタッフの多い病院ならともかく、個人の小さな病院が多い広島では夜中にスタッフもいない状況で年中夜中でも昼間と変わらぬ診療レベルを維持して行なうことは難しいのが現状です。
そのため、飼い主さんだけでなく、私たち獣医師にとっても安心して夜間の診療をお願いできる病院はとてもありがたい存在です。


私が約4年ほど勤務していた大阪の夜間救急動物病院は1998年に設立されました。
個人病院が70件ほどで協力しあい設立し、最初は持ち回りで診療する小さな病院だったものが、今ではCTを備えたくさんのスタッフが揃った大きい病院になっています。

広島の夜間動物病院もまだまだ始まったばかりの小さな病院ですが、近い将来、いろいろなニーズに応えられる設備を備えた中国地方を代表する救急病院に成長していってくれればと切に願います!

そんな夜間病院の連絡先は、082-508-6850です。
夜間ですので、おかけ間違えのないようにお願いします。ホームページはコチラ

2011年2月20日日曜日

ケロちゃんはベルツノガエル

前回、はちペットクリニックの看板娘『ケロちゃん』を紹介したところ、近頃ますます人気が急上昇中です。
先日は、ケロちゃんだけを見に来る方もいた程です。これには驚きました。



そろそろ、7歳と高齢になってきました。

まだまだ元気です~。

ケロちゃんのことを知りたいかたが多かったので、今日はケロちゃんの秘密?を紹介します。

ちょっとずつケロ情報を伝えたいと思います。




ごはんは何食べてるの?
 実は、キャットフードを食べてるケロ。それも週に1回。

動けば何でも食べ物と思って大口をあけるのがベルツノガエルだからこそ成り立ちますのですべてのカエルがキャットフードで育てられるわけじゃありませんので御注意を!!

コオロギを食べて頭が未消化で腸につっかえたりと消化不良の病気もありますが、そこはキャットフード!高栄養で消化のいいお食事です。

余談ですが、ワニが牛のような草食獣をばっくり食べるシーンをテレビで見たことがあると思います。ワニのお腹の中で消化されるまで2週間もかかるのだそうです。

しかも、猫の糖尿病用のフードですが、一番マウスの栄養に近い食べ物になっているようなのでこれを使用しています。
マウス大好物っていってるとハムスターの飼い主さんに嫌われちゃいますから食べられぬケロ。

いずれにせよ、こればかりでも高栄養になったり栄養の偏りがでる心配はあるので自然に近い食事が一番だろうと思います。

まあ、これがケロちゃんの食生活でした。
これで7歳まで元気に生きています。また、違う秘密をこの次に紹介します。

2011年2月15日火曜日

はちペットクリニックの無農薬野菜

秋ごろからだったでしょうか、病院の横の空いた土地を耕して、小さい小さい畑をやっています。


ことの発端は、病院にいる食欲旺盛なベジタリアンのロシアリクガメが2匹、砂漠トゲオアガマというトカゲが1匹いるところから始まります。


最初は彼らのために、タンポポやオオバコ、ヨモギ、食べられそうな野草を摘んでいました。
そんなつつましい生活は長くもたず、いよいよ食べられそうな雑草も夏には飽くなき食欲に追いつかなくなりました。

そんなわけで小さな畑をスタートしました。


冬だけどまだ青々!

   
小松菜、水菜、青梗菜なんかが植えてあります。

これがなかなかに好評で草食系のエキゾチックな患者さんにも喜ばれています。
ウサギさんにデグー、モルモット、ジャービルなどなど。
喜ばれると嬉しいもので、春には牧草も作りたくなってきました。

本職以上に熱が入ったらどうしましょう。
お隣の畑にまで、なんと、イノシシがやってくることもあるとかいう田舎の『はちペットクリニック』ですが、今にイノシシにうちの畑も目を付けられる日も近いかもしれません。

2011年2月7日月曜日

庭の恥ずかしがり屋さん

 つい2、3日前の寒さが嘘のように今日は外が暖かいです。
太陽が沈むのもだんだん遅くなり日が少しずつ長くなって来たように思います。

 冬はバードウォッチングが楽しい季節です。
水鳥のカモたちは体が大きく見つけるのも簡単だし綺麗だしといいことづくしですが、寒くて実際のところは室内からなかなか出られません。

 外へ出かけるかわりにと、普段から病院への来訪者を待っています。


待合室から見える風景です。

病院の周りは田舎で静かなので、ジョウビタキ、メジロ、セキレイ、シジュウカラが飛んできます。


でも恥ずかしがり屋さんたちなので、覗くとすぐに隠れてしまいます。そ~っと眺めてくださいね。


もちろん一番の来訪者はかわいいスズメにヒヨドリです。




ミカンを木の枝にさしておいたり、台に乗せたりしてありますが、知らないうちに無くなってしまいます。それも、食べ残しじゃなくてミカンごと無いこともあるのです。

なかなかミカンをもっていく現行犯をおさえることは出来ず、犯行跡には糞が残されていました。

ヒヨドリかな?カラスかな?

受付からは見えません。
待合室で見てしまった方、是非私に教えてください。

2011年2月2日水曜日

寒さ対策してケロヨン

広島で初めての冬を迎えました。
瀬戸内で暖かく過ごしやすいのだと思っていたのですが、実際は違うことにびっくり!!
なんとも寒さが堪えます。

寒さを象徴する事件が1つ。
湯沸し器の水道管が凍ってしまって朝お湯が出なくなりました。
こんなことが起こるのは雪国の話だと思っていましたが、、、。

全身に毛がフサフサ生えてるワンちゃん、ネコちゃん、トリさんたちって暖かいだろうなと思いますが、まだ若齢だったり高齢になると寒さもやっぱり堪えます。
変温動物の爬虫類とか両生類は外気温に影響をうけて、特に体調を崩しやすくなります。

快適に過ごせるように是非対策をしてあげてくださいね。


さてさて、はちペットクリニックの受付嬢の寒さ対策を紹介します。
たまにどうしたもんだかかわいいねって言われます。


今年で7才を迎える看板娘、ケロちゃんです。
南米出身だから寒さは苦手のベルツノガエルです。

水槽を良く見てもらうと2重構造になり、外側には熱帯魚のヒーターがついた水がはってあります。

これで、寒さ対策はバッチリ!!
毎日、室温は24℃を維持しています。

せまくて気の毒ですが、本来が待ち伏せ型のカエルでピョンピョンピョン~とは飛びませんから、心配にはおよびませんよ、とのことです。

2011年2月1日火曜日

犬の社会も高齢化が進んでる!?

1/27、広島市で犬・猫の高齢期についての病気の予防や診断についてのセミナーが開かれました。
人の高齢化をとりあげるように、耳にしたことがあるかたも多いかもしれませんが、日本のわんちゃん社会にも高齢化が進んできています。日本ペットフード工業会の調べではなんと7歳以上のわんちゃんは全体の55%に達するとのことです。

高齢化はいつからなの?というと、個体差はありますが猫・小型犬では11~12歳からが高齢、15歳以上は老齢、大型犬は7~10歳が高齢~老齢にあてはまります。


老犬介護の生活になると、世話にかける時間や精神的負担も多く、しばしば飼い主さんのほうが疲れきってしまうことがあります。

ともに長く暮らしたからこその可愛さ、愛情をもって最後まで看たいものです。

愛犬も飼い主様さんもできるだけ楽になれる方法を一緒に考え提案し、少しでも明るく介護ができるようにしていければと思います。

最後に、、、

腫瘍が全身に拡がっていき、1日グルグル回ったり鳴いたりと家族も眠れず看病したこともありました。
治療から10ヶ月、昨日、天国へ行ったはなちゃん。冥福をお祈りします。
そして、最後まで家族と一緒に過ごせてよかったね。