2011年10月19日水曜日

おかしなペニス その正体は?

最近ペットとして人気が出てきてペットショップでも見かけるようになりました。
この不思議なペット!いったい何かわかりますか?

驚くべきことに、鳥と同じようにオシリの穴からオシッコもウンチも出てきます。
普通はオシッコ、ウンチは別々の出口です。
メスはお腹に育児嚢である袋がついています。
さらにヒントを出すと、ムササビと同じように木から木へと滑空します。

体の不思議も紹介したいと思います。



黄色い矢印は睾丸です。
お腹からぶら下がってます!

赤い矢印はこれまた驚くべきことに二股に分かれたペニスです!

オシリの穴の中に普段は引っ込んでいて見えません。




クイズ:
オシッコはどんな風に出るのでしょう?

 ①二股の先からそれぞれ出てくる。
 ②二股に分かれる付け根から出てくる。
 ③二股に分かれた先と付け根の3つから出てくる。
 ④ペニスは繁殖ためだけにあり、オシッコは別のところから出てくる。


応えは②です。


それなら、なんのためにオシッコの出口をまたいでペニスが二股に分かれる進化をとげたのか不思議です。
でも他の動物にも変わった特徴があって、猫はペニスにトゲが生えていたり豚はクルクル螺旋の形をしていたり不思議なことはあるのですが・・・。

さて、なんの動物か分かったでしょうか?

正解は、以前のブログでもおなじみフクロモモンガでした!!
ブログやホームページでモモンガばっかり書いてるような気もしますが、可愛いのだから仕方ありません。
でも、ペットに最適だとかお勧めだとは思っていません。理由を知りたいかたはホームページボク、飼い主泣かせのフクロモモンガ!を見てくださいね。

写真は、双子のかたわれ『アオちゃん』です。
去勢手術をうけてカラーを付けられた姿のまま眠っている可愛い姿です。(だいたいは、手術後カラーをしなくても傷を気にしないのですが、場合によっては1日だけこんな姿にされてしまいます。)

みなさん正解が分かりましたか?

2011年10月11日火曜日

ケロちゃんのお食事風景

ケロちゃんのお食事は、だいたい週に1回くらいです。
以前に紹介した通り、糖尿病用のキャットフードを食べて健康的に暮らしています。
最近では、いつあげたか忘れられてしまったりと、ちょっと気の毒なケロちゃんなのですが・・・。

ケロちゃんがあまりにも普段動かないので、生きているかも怪しまれ実はただの置物ではないかと噂が流れています。
そして今回は、ご飯を食べる生き生きしたケロちゃんの姿を一度みてみたい!というコアなファンの方のリクエストに答えてみたいと思います。

               まずは、入ったばかりの看護士さんの失敗風景から~


続いて院長の場合


生餌じゃなくて申し訳ないといえばそうなのですが、すっかり消化のいいキャットフードに慣れ親しみ7年あまりが過ぎました。
置物じゃないって信じてもらえました?

2011年10月8日土曜日

お兄ちゃんの幸せを祈ってるワン

特別な場合を除いて基本的には、健康なワンちゃんのお預かりはしていないのですが・・・。
今回、お預かりしている柴犬のまるちゃん、かなりのお年で持病の心臓病と最近少し痴呆気味です。お散歩の途中でお隣のお家に帰ろうとしてみたりすることもあるようなのです。

そんなまるちゃんが病院で過ごしている訳は、なんと今日はおめでたいことにまるちゃん家のお兄さんの結婚式なのだそうです。
おめでとうございます!!

ホントは、ボクだって参加したいワン。
 おめでたい話なのですが、御両親はまるちゃんのことが心配でたまりません。

病院では、日中もほとんど眠っていますが、目が覚めるとクルクル回ってみたり、アオ~ン、アオ~ンと鳴いてみたりと本人なりにゆっくりとした時間を過ごしいるように見えるまるちゃんです。


ボク、夢の中で結婚式に出席して、お兄ちゃんの幸せを祈っているワン!!
お父さん、お母さん、安心して楽しんできてね!!

2011年10月5日水曜日

わんちゃんも精神病になる時代?


 犬はもともとが群れで生活する社会性の強い動物です。母犬や兄弟犬達と一緒に過ごしてきた子犬が、親・兄弟と別れて新しい人の家族に引き取られてすぐだったり、突然ひとりきりで留守番することになれば当然不安を強く感じます。
 飼い主さんが一緒にいる時には全く問題がないにも関わらず、独りになったとたんに不安を感じ、留守の間中吠え続けたり、ものを破壊したり、トイレ以外で排尿するなどの問題行動をとることを、獣医学領域では「分離不安症」と呼びます。いわゆるわんちゃんの精神病の1つですが、犬の問題行動としては最も一般的に見られるものです。

人間でも赤ちゃんがお母さんの姿が見えなくなれば、不安になり泣いたりすることを考えれば、家族同然で暮らすわんちゃんが、家族と離れることで強い不安を感じることがあることも自然のことに思えます。しかし、その行動や症状が過剰になると家族の日常生活にも大きな支障をきたすようになってしまいます。

もちろん子犬でなくても、成犬が突然の環境の変化(新居への移転やアニマルシェルターでの突然の暮らしをしいられる)や家族構成の変化(死別や新しい家族やペットの追加)等が生じることを引き金に、分離不安症を生じることもしばしばあります。


あなたのわんちゃんは大丈夫?
  1. ひとりきりになった時に問題行動が強く現れる。
  2. 家族が家にいるときには、常に後ろを付きまとう。
  3. 家族が帰宅した時には失禁したり、ほえたりと大袈裟に感情を表現する。
  4. あなたが外出する準備を始めるとソワソワしたり、不安になったり落ち込んだりする。
  5. ひとりで屋外で過ごすことが大嫌い。
 こんな症状があれば要注意かもしれません。

 子犬であれば独立心を養い、犬が安心して留守番できるように家族が必ず帰ってくることを覚えさせ、少しずつお留守番の時間を長くしていくことが理想的です。
成犬ともなると、家族の方も急に犬だけに合わせて生活することができないために、こうした行動治療を上手に行なうことがより難しい場合が多いものです。

 当院でも分離不安のわんちゃんに悩まされる飼い主さんがいます。
ある飼い主さんの例をお話したいと思います。1年前に相談に来られたのですが、15才と高齢になってから徐々に問題行動をとるようになり、家族が留守の間中パニックになり何時間でも大声で吠え続けることに近所に申し訳が立たない、夜も眠れず精神的にも参ってしまっているという状態でした。現在のところ、薬物治療に加えて、出来るだけ犬を疲れさせるよう運動させたり、連れて行けるところは一緒に行動したりと苦労しながらも、なんとか頑張って治療をしています。
治療当初は改善せず、犬を手放すことや安楽死を考えるほど切羽詰まったお気持ちで、声帯の切除も考えていました。症状に波があるものの、今はなんとかなってくれているのは一重に薬だけに頼らず家族が団結して犬のために出来ることを努力をしているからに他なりません。

 実際に分離不安の相談で多いのは、とにかく犬に今すぐ(人間にとって都合のよいように)変わって欲しいという内容のもので、静かになる鎮静薬や長くきく睡眠薬を出して欲しいあるいは今すぐ声帯をとって下さいという依頼です。

精神病が1~2日で直る薬があれば困る人もいないし誰もが大助かりなのですが・・・。
また、犬の声帯だけとったら人間の方はひと安心という気持ちで治療が終わってしまうというのはちょっと待って欲しいのです。
声帯を切除された後にも犬は声にはならない鳴き声で鳴き続けるでしょう。人に鳴き声が聞こえないだけで、決して犬から不安な症状が消えてしまったということでは無いのです。
むしろ、声が出ないだけに犬の訴えに耳を傾けなくなることに心配を感じます。

先の飼い主さんのケースがうまくいったのは、病院で治療を受けて改善させる努力をして、御家族が精一杯のことをしていることを御近所の方々になんとか理解していただけるように努めた結果だと思います。

症状が改善するまで悠長なこと言ってられないという気持ちもわかりますが、人間の赤ちゃんが泣くのと同じような気持ちで出来るだけ家族の一員である犬も不安なく暮らせるような方法を見つけて欲しいですし、そういった治療を出来るだけ行なっていきたいと考えています。

 犬に精神病なんて昔ならびっくりな話ですが、多くの犬の位置付けが番犬だった以前と違って、現在は家族の一員としてより人に密着したところに位置付けられているという確たる所以だなと感じる次第です。

最近は子犬の頃の社会化やしつけがその犬の生涯の性格を形成する上で非常に大切なことがわかってきています。そして多くはこの時期の飼い方が問題行動を引き起こす大きな原因となります。『三つ子の魂百まで』ということでしょうか。

2011年10月1日土曜日

10月の臨時休診日のお知らせです!

通院されている患者様には大変御迷惑をおかけいたします。
本日、10/1(土)・2()は、獣医師会研修参加のため、診療時間の変更がございます。
10/1(土)は、普段より30分早い午前12時までの診療とさせていただきます。また、明日10/2()は休診日とさせていただきます。