2015年5月10日日曜日

ハリネズミのフケの中には。。。

最近ハリネズミの人気が高く、来院数がどんどん増えてきています。
鳴くことも無く静か!見た目がカワイイ!ハムスターよりも長生き!いいことだらけ?で人気が出ること間違いなしでしょう。
よく聞かれるのが、フケで背中が粉っぽいけど病気ですか?という質問です。
もともと、ちょっと粉っぽいかなあとも思いますが、皮膚病にもなんにもなっていない皮膚からはがれたフケをセロテープで回収して検査してみますと。。。

病気でもなんでもない皮膚からはがれて床に落ちたフケをセロテープでペタペタしただけにも関わらず、いるわいるわのダニさんたち(疥癬ダニ)。

 何年もたってから棘が抜けたりカサカサになったりして来院することもあります、単独飼育だしどこで病気をもらったんだろうと~質問されます。

まあ大方ハリネズミはダニもちなのかなあと最近は思っています。
検便でたまたま便にフケが付着していてダニを見つけてしまうこともあったりとにかくダニがいない方が珍しいかもというと言い過ぎ?

すごい飼い主さんにいたっては、背中を歩いているダニを肉眼でみつけて来院しました。虫眼鏡でも使わないとなかなか見れないですがたいしたものです。 ダニの背中にフケの荷物を背負って大きくなって、フケがよおく見ると動いているということはあります。
 
つまりは、野生の暮らしではダニと共生というか寄生されているのが普通なんだろうなあと思います。ペット化したものの知らぬ間にダニととも増えているのではないかと思います。

健康診断でついでにフケをチェックしてみると偶然見つかる率も高いです。たまたま見つからなかった子でも数年後には見つかることもしばしば。

なんでもかんでも清潔でなければならないということはないでしょうし、もしかしたらダニがなにかハリネズミにとっていいこともしていたりして。。(無いとは思いますが。。。)

病気になるまで待つのが正解なのか、ハリネズミ界から根絶させるべく退治していくのが正しいのか。。

とはいえ、野生じゃないので見つけてしまったからには、たいていは退治しています。だってフケの中がダニだらけという事実に耐えられる飼い主さんもほとんどいませんから。