飼い犬に狂犬病予防ワクチンを毎年接種することが法律で決められています。
日本には無いから大丈夫、室内で飼っているし誰かを噛む心配はない、打たなくてもいいと聞いたことがあるとかいろいろな理由で実際のところワクチン接種をしていないワンちゃんはたくさんいます。
とはいえ全国的に見ると広島はモラルが高く、飼い犬の約80%は接種しているそうです。
(低いところでは50%近くの地域もあるようです。)
2006年にフィリピンに行かれた方が犬に噛まれ、帰国後狂犬病を発症し死亡するというニュースを覚えておられる方もまだ多いかと思います。
ニュースの直後には、海外旅行のために狂犬病ワクチン接種を希望する人が増え、人用の狂犬病予防ワクチンが足りなくなるという事態が生じました。
実際には世界では3~5万人が毎年狂犬病に感染して亡くなっています。
喉元すぎれば・・・という話で、日本に平和に暮らしていると、狂犬病なんてどこかよその国の病気になってしまうのも分かります。
日本に狂犬病が見られたのは50年も前の話ですし、私も狂犬病にかかった犬を診た事がありません。最後の狂犬病発症のが広島だったとは知りませんでした。。。
1953年 | 1954年 | 1955年 | 1956年 | 1970年 | 2006年 | |
死亡者数 | 3人 | 1人 | 0人 | 1人 | 1人 | 2人 |
犬の発生数 | 176 | 98 | 23 | 6 | 0 | 0 |
狂犬病ワクチンを接種することは、犬を守るだけでなく人・社会を守ることにつながります!
4~5月は狂犬病予防注射月間です。
役場からハガキが来たらかかりつけの動物病院に行ってくださいね。